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る。実行委員会発足当時は、この経済不況下では250名も集まれば良しとしなければと覚悟していたが、結果は大成功であった。
初日(19日)の夜は学会長招待のレセプションが開かれた。宮田総務小委員会委員長(名古屋大学)の司会の下、先ず神崎会長の挨拶があり、次いで外国を代表してAWS会長のJ. Key博士の挨拶があった。野村副実行委員長の乾杯の音頭に始まり宴に入った。外国からの参加者の同伴者も含めて宴はなごやかに進み、大いに交歓の実が上がった。とくに若い人たちが積極的に外国の人々と談笑しているのが目立ち、日本の国際化も随分と進んだとの印象を受けた。最後に松縄実行委員長より全参加者へのお礼と翌日からの活発な討論への期待が述べられ、さらに会議を成功に導いた実行委員への謝意が表されて宴が閉じられた。
各セッションの内容については以下に順次述べるが、最後のセッションに至るまで会場は活気にあふれ、本シンポジウムは大成功であったと自負している。これもひとえに実行委員各位の熱意と努力の結果であり、ここに実行委員の氏名を掲載して、各位に厚く御礼を申し上げる次第であります。
(50音順、敬称略)野村博一(実行副委員長、日本鋼管工事)、竹本正(幹事、阪大)、牛尾誠夫(論文小委員長、阪大)、宮田隆司(総務小委員長、名大)、中西英介(財務小委員長、コマツ電子金属)、鈴木正文(溶接学会事務局)、磯谷寿甫(小松製作所)、黄地尚義(阪大)、大石橋宏次(鉄道総合技術研)、大橋修(新潟大)、小原昌弘(新日本製鉄)、片岡義弘(川崎製鉄)、柏谷英夫(東芝)、木村衛(竹中工務店)、沓名宗春(名大)、小溝裕一(住友金属)、香山男(京大)、近藤正恒(トヨタ自動車)、志賀千晃(金材研)、篠田剛(名大)、杉田雄二(中部電力)、杉谷祐司(日本銅管)、竹中修(日本デンソー)、玉置維昭(三重大)、豊田政男(阪大)、堤紳介(神戸製鋼)、中込忠男(信州大)、西田順紀(松下産業機器)、西本和俊(阪大)、福本昌宏(豊橋技科大)、船本孝雄(日立製作所)、別所清(住金溶接工業)、堀川治甫(阪大)、町田一道(三菱電機)、松井繁朋(川崎重工)、松田福久(発電技研)、武藤睦治(長岡技科大)、村川英一(阪大)、山本英幸(ダイヘン)、和田宏一(三菱重工)。
この他、準備及び実行段階で大阪大学接合科学研究所の教官・学生及び名古屋大学工学部材料工学科の多くの学生諸君に多大のご協力を頂きました。また、会議中に催された工場見学については、トヨタ自動車、三菱重工業、三菱電機、および日本鋼管の関係者に絶大なるこ支援を頂きました。ここに併せて深甚の謝意を表します。最後になりましたが、本シンポジウム開催にあたっては日本財団から補助金を交付して頂き、そのお陰をもちまして初めて開催可能となりました。ここに日本財団に対して心から御礼申し上げます。

 

特別セッション SS−1

地震と溶接:ノースリッジと阪神・淡路大震災に学ぶ
大阪大学工学部 豊田政男
未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災、及びそのちょうど1年前のノースリッジ地震と日本と米国における二つの地震は構造技術者に多くの教訓をもたらした。両地震において溶接銅構造物も大きな被害を受け、その被害の状況に類似性と相違が認められた。溶接研究・技術を取り上げる今回の国際シンポジウムにおいて開会式直後の特別セッションとして「地震と溶接」が取り上げられた。本セッションは豊田政男(大阪大)とD. Mi1

 

 

 

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